金銀妖瞳千里眼

 投資と経済に関する閻魔帳^^

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新古典派vs新古典派

 「新古典派」と「新古典派」の違いですって?
 その違いを知るためには、ちと歴史を学ばなければならない。

 日本の経済学の教科書は表現が良くないんだね。ダラダラ書いてあるだけだから、要点が分からない。私だってこの見分けがつくようになったのは、うっすらは大学3年時に先生に怒られた時、はっきりわかったのは20代後半だ。

(軽い経済学者史・古典派)
 経済学は高々200年しか歴史がない。社会科学の王様だが、学問と言えるのかどうかすら・・・大々的に実験できないしね。
 開闢はもちろんアダム・スミス先生。「諸国民の富」って本で、「分業」を喝破しまして(ryってのが有名だが、焦点は実はそこじゃない。焦点は「付加価値」ってところね。そんでもって「植民地占領→奴隷&収奪」重商主義の莫迦どもを一蹴することになる。
 その後、いろんな先生が出まして、古くはリカードたんから何からいらっしゃるのですが、この人たちはみんなまとめて「古典派」と呼ばれてる。雑な言い方すると「需要と供給の均衡は放置プレーでおk」ってこと(細かく言うとホントは違うんだけどね)。

 で、ある時、革命が起こる。マルクスじゃなくて、ジョン・メイナード・ケインズだ。みんなイギリスなんだね^^

(偉大なケインズ)
 彼が有名になったのは世界大恐慌のあとの処方箋を出したこと。それが有名な「穴掘って埋めてもいいから」財政支出汁って話。「恐慌で縮む需要を財政支出拡大で対処する」ってのがケインズの言わんとしたことだと理解している人がこの世には多い、というかほぼ99%そう理解されていると思うが、実は違う。ケインズの言いたかったのはこういうこと・・・

「将来、増大していく不確実さに対してどう対処するべきか」

 不確実性対処革命とでも呼ぶのかな?大不況やバブル崩壊の衝撃に対して、将来の不確実さが増大すると人々の「期待」が大きく揺れる。そうなれば人々はおおよその判断や決定ができなくなる。そうなればさらに不確実さが増して(ry、最後は経済全体がチ~ンってことになってしまう、ということだ。
 財政支出はその処方箋たる手段の1つでしかない。ケインズの一般理論読んだ人は知ってると思うけど、ケインズが財政支出の記述に割いたページってそんなにない。「穴掘って埋める」って話も極端のこと言えばって例え話で、そうしろと言ってるわけじゃない。やはり、本人の意図とは離れて、莫迦が宣伝すると真実は歪むw

 当時、ケインズが編み出した経済理論(※)が示す結論と処方箋は古典派からすれば衝撃的で、当時大論争になった。
 結局、ケインズ一派の経済学者は大不況の処方箋を出せない古典派の連中を大体駆逐して、経済学の中心に居座ることになる。この人たちをケインジアンと言ってるのね。

※当時のケインズの理論には生産関数とかに欠陥があったが、今は修正されている。

(ケインズは死んだ)
 第二次世界大戦以後、しばらくケインジアンの理屈で運営していたんだけど、またもや困った事態が発生した。それが、スタグフレーションってやつで、「不況なのに物価が上がる」という常識では理解不能の事態に陥る国が多くなった。
 理屈は良く分からないが、原因は財政出動の使いすぎであろうこと。さらに不況を克服するために財政出動をしようとするとしっぺ返しが返ってくるようになってしまい、政策当局が処方箋出せずに手詰まりとなってしまったのだ。
 だもんで、「ケインズは死んだ」とか言われちゃったのよね。

 これに果敢に挑戦していったのが、ミルトン・フリードマンだ。
 
(新古典派登場)
 雑に言うと、フリードマンは「経済なんてものは通貨供給で全て説明もコントロールもできますよ」と説いた。古典派の理論に貨幣の理屈をつけて出来上がった理論=彼らは「新古典派」と呼ばれ、別名「マネタリスト」と呼ばれる。
 マネタリストは「政府の財政出動など有害無益、構造改革を続けること、小さな政府と適当な通貨管理だけすれば不況など克服できる」と言っている。
 私も大学の時はマネタリストの本を良く読んだ。あまりに美しすぎる数式で「マネーサプライさえちゃんとやってれば」なんて盲信してたんだ。

(もう1つの新古典派)
 大学で勉強していると、ポール・サミュエルソンという偉大な経済学者がいることがわかる。サミュエルソンも新古典派と呼ばれている人だ。平常時は古典派の理論が有効で、不況時など非常時にはケインズの理論が有効だって論じた人だ。ソローって人もいる(美しい生産関数とソロー残差に感謝)。この人も新古典派だ。でも、彼らはマネタリストではない。でも、新古典派のくくりだ。違いはないのか?・・・わからない。

 私はどちらも「新古典派」なので、マネタリストと同じく、ケインジアンとは違う、使い物にならない古典派を刷新した新しい古典派だと思ってた。

(New vs Neo)
 マネタリストの新古典派は英訳すると「New Classical」
 サミュエルソンらの所属する新古典派は「Neo Classical」

 英語にすると明らかに違う。
 和訳は間違ってない。でも、和訳は間違ってる。
 違いをつけるためにサミュエルソンらを「新古典派綜合」と言ったりする。こういう使い方をする人は両者の見分けがついていることになる。

 New Classicalは完全にケインズの理論を否定している。
 Neo Classicalはケインズの理論を元に、いろいろ修正したもの。親ケインズ派だ。

 今、経済学の俎上で生き残っているのはこの2派だ。
 マネタリスト=「ニュータント」とでも呼ぼう。
 新ケインズ派=「ネオたん」だ。 

 つまり、現在、激しく罵りあっているのはこの2つの新古典派=「ニュータントとネオたん」ということなのだ。
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この記事のコメント

このコメントは管理人のみ閲覧できます
2009-02-21 Sat 09:10 | | #[ 内容変更]
> >つまり、現在、激しく罵りあっているのはこの2つの新古典派=「ニュータントとネオたん」ということなのだ。
>
> そういうことなのけ。

 そう、そのうち明らかになる^^

> テレビに映ってる経済学者はご立派に演説してるが、ご高説が検証出来ないところがミソ。だから存在できるのか?

 できる。
 今までの事実や結果から推定することはできるし、これからどうなるかは分からないが、原因入れたら結果はわかるようになってる。

> さらには経済評論家などという如何わしい輩も多い。萩原ナニガシなどという女性はいつのまにやら経済ジャーナリストをなのってる。保険おばさんがいつのまに? 

 突っ込みどころ満載で、世間とマスコミの知能がわかるので良いのでわ?
2009-02-21 Sat 08:32 | URL | ルシャナパティ #-[ 内容変更]
>つまり、現在、激しく罵りあっているのはこの2つの新古典派=「ニュータントとネオたん」ということなのだ。

そういうことなのけ。

経済学なんて大学で習ってないもんで・・・。簡潔でよろしい。

>経済学は高々200年しか歴史がない。社会科学の王様だが、学問と言えるのかどうかすら・・・

テレビに映ってる経済学者はご立派に演説してるが、ご高説が検証出来ないところがミソ。だから存在できるのか?

さらには経済評論家などという如何わしい輩も多い。萩原ナニガシなどという女性はいつのまにやら経済ジャーナリストをなのってる。保険おばさんがいつのまに? 


2009-02-21 Sat 06:12 | URL | KON #-[ 内容変更]
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