金銀妖瞳千里眼

 投資と経済に関する閻魔帳^^

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関節が外れた話

 今日はめちゃくちゃです。その前に関節なんて訳した香具師は誰だ?

(整体師か?)
 次の日銀総裁はこうつぶやくのでしょう。

 世の中の関節は外れてしまった、あぁ、なんと呪われた因果か、それを直すために生まれついたとは。
 The time is out of joint, O cursed spite, that ever I was born to set it right.
 時の流れの輪は外れてしまった。あぁ、なんと呪われた因果か、それを糾すために生まれつくとは(勝手訳)

 ハムレットの一節ですが、まあ、今もそのまま使えますがな。
 デフレ・低金利を脱するにはどうしたら良いかってのは一筋縄ではいかないんだよね。特に日本では主流派の学者が完全に白川日銀支持に回っているので、少々リフレ的な何か言おうものなら理論的にはほぼ袋叩きとなる。じゃあ、連中が処方箋持ってるかといえば処方箋なんか持ってないんだけどね。まあ、労働生産性を上げて・・・って至極真っ当な話にしかならない。でも、今の生産性上昇の速度を考えると、それでこの日本をデフレから浮上させるのは無理なのは数字で考えれば連中だってわかっているはずなんだけどね。仮にも実質成長率が2%3%に高まってくれれば物事は解決する(20年位かかるけど)のかもしれないが、そうなる原因が生じる可能性はお祈りしかないからね。そう、つまり、わっちと同じwww

 さて、日本銀行は物価を上げる目標を達成するように要求されてるのだけど、それってどういうことなのかってのを考えてみたい。ただし、理論的にどうとかは分かる人はみんなわかるので割愛する。わっちが言うのはあくまで投資家目線だ。

(長期金利が上がるスピードが問題だ)
 今が不況でデフレで財政赤字で累積債務増で・・・ってのが問題だとして、それをアベノミクスが好況・インフレ・財政黒字・累積債務縮減に持って行くとするとどうなるかなって考える。その前に・・・

◯今に至る原因を反転させる
 バブル崩壊(もう傷は癒えたでしょう)
 消費横ばい・民間投資減=財政赤字(資金循環統計による厳然たる事実)
 公的債務重い(国・地公体で1000兆円超えてるとか)
 民間債務負担重い(重いとしましょう)
 短期金利ゼロ金利(銀行間は)
 長期金利1%弱(10年金利・史上空前の低さ)
 ベースマネー増やしまくり
 将来期待沈みっぱなし
 実質成長率1%(名目成長0%、物価マイナス1%)
 円高(円高らしい)
 経常収支黒字(もしかして赤字になっちゃう?)
 物価下落(デフレ)

 これを全部反転させればデフレ脱出じゃね?ってわっちなんか安易に考えてしまう。
 で、安易に連立方程式で解いた結果・・・長期金利が上がるって答えが出てくる。まあ、この指摘をしている人も少なからずいるから、同じロジックでしょう。そうなんよね、長期金利が上がらないんだったら、猛烈な物価上昇になる。そうならないとおかしい。

 さて話は飛ぶが、経済成長をして財政再建するには・・・ドーマー条件ってのが小泉-竹中時代に言われていたんだが、たぶんこれを満たすように経済運営をしたいのでしょう。このドーマー条件、満たされる保証はどこにもないどころか、満たされないケースのほうが多い。別に満たされなくても財政再建は出来るんだけれど、おそらくこいつを引っ張ってきて低金利を続けるという理屈をこねるのでしょう。ということでアベノミクスを考えてみましょう。

◯アベノミクス
 財政支出増
 財政赤字増
 公的累積債務増(将来は発散しないという期待を入れる)
 ベースマネー増
 短期金利ゼロ金利維持
 長期金利1%維持
 民間投資増
 円安
 経常収支黒字(輸出で稼ぐってことね)
 物価上昇(2%程度のインフレ)

 答えは2%の物価上昇のインフレ・・・となりたいんですね。でも、答えを固定したらこの条件の中で多分犠牲になるのは長期金利1%維持だな。結局同じですね。

 となるとどのくらいのスピードで長期金利が上がるのかが運命を決めますねえと。

(よくある誤解)
 インフレにしたら景気が回復してって算段する香具師が後を絶たないが、それは誤解ですな。インフレになっても景気が回復するかどうかはわからない。最悪、スタグフレーションってことだってあるわけだ。
 インフレってのはデフレの世界から見たら相転移みたいなもんだ。
 だから債務を持っているものがなんか楽になり、債券を持っているものがなんか損するだけのことだ。

(さらに現実に期待できず)
 以上の計算はなにもかも自動的に調整されればってことなんだが、世の中そうはいかない。
 特に信用出来ないのは、もし狙い通り民間投資が活発になったら、その分だけ赤字国債を減らして財政支出を減らさないといけないんだけれど、1年に1回しか予算は決められないし、財政支出削減は民間投資を見てではなく、予算の赤字幅と政治家の都合を優先にして決められるだろうから、マクロの調整なんてとても政府じゃ決められない。こういうのは市場でシグナルが出るが、当然、長期金利が上がるで終了。

(さらなる現実)
 更に困るのは既発の国債で、これ金利が上がればうんこと化すのですよね。
 ちょっと古いが大手銀子の保有国債のデュレーションって10年前は5.6年とかだったはずだけど、今4年未満なんだって。つまり、4年で金利上昇の影響が100%出ちゃうと。
 で、金利が上がると保有する国債の値段が下がって銀子が大変とか言う人がいるんだが、そんなことより・・・
 もし国債買うより有利な貸出先を銀子が見つけちゃうと、国債を売って日銀券を手に入れようとするから国債が売られちゃうんだよね。誰が買うん?
 というわけで、加藤寛先生がおっしゃっていたように「国債を根雪」にする方法を考えないといけないわけだ。財務省は国債を持ち続けてくれるよういろんな機関に要請したり、いろんなところにお願いしているみたいね。当然そういう動きになるのでしょうけど、銀子が売る分を買う主体と考えると・・・もしかしていないんじゃ・・・いやアレを除けば。
 
(デフレ・ゼロ金利で良い目に遭った香具師が地獄を見る世界)
 というわけで、いろいろ考えては見たものの、物価上昇と言い、インフレと言い、そんな世界が来たら今一番得をしている奴が一番損をするというふうに考えると・・・今一番得をしているのは・・・それは日本銀行ということになる。

 おそらくだが、日銀は今でもお腹いっぱいとか言ってるけど、今以上に猛烈な勢いで国債を買いまくらないといけないのでは?と思う。今以上の金融緩和だ。もし物価上昇で不稼働設備が稼働したり、投資が誘発されたら、銀子は国債より貸付金にしたいと思うはず。その銀子が手放す国債を別の人が買わなければ、日銀が買うしかない。そうなると日銀のBSにはうんこ国債が山積みになって、右側は日銀券だらけになる。赤色巨星みたいに膨らむわけだ。長期国債が償還されるのは60年後だから、60年間はうんこを抱えたまま運営することになる。当然わっちは死んでいる。これが根雪ということなのだろうか?日銀の自己資本は時価会計の損失に耐えられるのだろうか?それの信用が崩れるというなら・・・ハイパーインフレだ。
 それは困ると日銀券が市中に出回らないようにしないといけないなら短期金利を上げないといけないのかもしれない。じゃあ金利上げ???

 とすると、中央銀行が国債を買いまくりながら長期金利下げをしながら短期金利を上げる操作をするということ?前代未聞の操作ですな・・・わけがわからなくなってきた。関節外れちゃうわw
 でも、今言われていることをみんな実現しようとすると上のようになっちゃんじゃ。だって、景気が回復してきて物価が上がろうとしても日銀が金利を上げるなんてことは誰も許さないだろう。

 結局、不況の時は政府が政府債務を増やし続けて恐ろしい金額まで累積することとなり、景気が回復しようとすると、その分が全部中央銀行にのしかかってくるということなのだろうか?その結末がインフレだというなら、ただの相移転としかわっちには映らないのだが、だったらそこらの主流派学者と結論が変わらない。インフレになったら重い債務負担にあえいでいた人たちが楽になって、さらにお金借りてくれるということが大きく出てくるならば全体としてはプラスなんだが果たしてそうなるのだろうか?わっちはこの分はそれなりにあるだろうと踏んでいるのだが、現実は厳しそうだなという感じもせんでもない。
 賢い諸兄はどう思うのだろうか?

 まあ、長くなりましたが、ただの思考実験なので、以上のことを踏まえた上で、来年も渡って行きましょうということですね。
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