金銀妖瞳千里眼

 投資と経済に関する閻魔帳^^

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世界の見方は必要

 専門じゃないけどね。

(聞いてられない、見てられない)
 あんまり時間割いてないんだけど、ちょくちょくテレビとかネット見てると不愉快になるのよね。特に国際関係のところでね。みんな基礎なしで勝手な思いで議論するから、行き当たりばったりの話をするだけで、右傾化良くないだの何だのとなるんだけどね。もう、そういう人の話は聞くだけ無駄というか、自分の判断因子にしかなりません。要するに世界の見方あるいは解釈の仕方が全然ないのよね。
 経済学の考え方については過去示したと思う。ネオたんとミュータントと分けるだけで、あれだけ強力な分類ができるのは驚きでしかない。それが証拠にラガルドがおなご事件にひっかかった前任者の後に出てきたら、みんなして非難轟々だったけど、わっちは”IMFは今までと違う”と気づいたよね。あれは1番とは言わないけど、日本でも相当早かったと思うぞ。
 で、国際政治にもそういう分類はできるのでありまして、別に秘技でもなんでもなく普通にある考え方です。ただ、日本の一般人には馴染みがないだけなんですね。なぜかというと日本人は珍種だからw

 というわけで、今日は国際政治の見方です。専門外なんで細かいツッコミは勘弁して下さい。わっちの知識は大学時代で止まってます。

(2つの考え方)
 今の世界をどう見ますかと考えれば、PAX AMERICANA(アメリカの平和)ということで良いかと思う。アメリカは支配すれども統治せずってやり方で、世界中の国々に影響を与えようとしてる。軍隊だって世界中に派遣できる。これはソ連・ロシアにだってできない芸当だ。
 そのアメリカが世界をどう見ているか・・・雑に分けると2つある。
 1つはウィルソニアン・パラダイム、もう1つはリアリスト・パラダイムって考え方だ。ちょっと勉強したらだれでも知ってるんだけど、まあ、この考え方が新聞・テレビ・ネットに出てくることは日本では皆無と言っていいかと思う。
 ウィルソニアン・パラダイムってのは、世の中には公正な基準・規範がどこかにあって、それに向かって国際関係=世界は収斂していくのだから、アメリカはそれを先頭に立って推し進めないといけない、とする考え方。ウッドロー・ウィルソンが言ったからウィルソニアンね。
 リアリスト・パラダイムってのは国際関係なんてものは国家と国家の合意の積み重ねによって均衡が成り立つものであり、均衡とは何かといえば、最終的にはBalance of Power(力の均衡)ということになる。当然、力の均衡点の周辺では時たま局地紛争くらいは起こる。
 と、こうなるのですね。
 で、日本人は教科書でウィルソンは国際連盟作ろうとして、世界平和に向かって云々でウィルソニアンのほうが良い感じを持つ人がほとんどなんだけど、実際の世の中ではウィルソニアンなんて主張しようものなら”基地外”扱いです。国際政治ではリアリスト・パラダイムが主流派です。

(問題を起こすウィルソニアン)
 ウィルソニアンの世界の見方というのはこういうことになる。ウィルソニアンの御託は結構なんだけど、では世界の公正な規範とはなんぞやとなった時にアメリカでは「法の支配・民主政・自由市場主義etc」云々となってしまうのですね。で、こいつを良い物なのだからと(たぶん)善意で相手国に押し付けようとしてくる。この時に反発その他メチャクチャなことが起こるのですな。
 大体、アメリカが失敗したなと思う場面はウィルソニアン的考え方をした時に起こる。ウィルソニアンの最大の首謀者はF・ルーズベルトだ。

(リアリスト・パラダイムの原点)
 これはウェストファリア条約ですね。これ以前とこれ以後は一応世界観が変わっています。
 この条約以前は”力こそ正義”って時代で、力のある国は何やっても良かったのです。相手国を攻撃して占領しようが、捕虜殺し・強姦・焼き討ち・皆殺しとかやっても別に良いんですね。だから戦争に負けるってのは大変なことだったわけ。
 1番の例えはモンゴル帝国で良いと思うけどね。降伏するなら支配はするけど統治はしないから生かしてやる。抵抗すれば女子供まで強姦・焼き討ち・皆殺し・市街地建物全て破壊で終了。宋を攻撃して占領した時がすごいけどね。
 モンゴルのエライさんが
「北宋を占領したはいいけど、漢人ってモンゴル人より数が多いから、反乱とかされたらめんどくさいよな。統治するのもめんどくさいし、漢人みんな殺しちゃおうか。そしたらなんにもなくなって、放牧とかできるやん」
 とか言っちゃうわけwww
 そんな事やったら大変だと耶律楚材って人が、あふれた人も集めて街を作れば毎年税金取れるでしょ?と実践してカーン(オゴデイだったかな?)を喜ばせたとかなんとか。ともかく漢人は助かった・・・まあ、そういうわけ。
 ところがウェストファリア条約は表面上はハプスブルグの神聖ローマ帝国が名ばかりになって、現在のドイツ地方が諸侯に分かれていってって習うけど、その本質は「相手国に勝ったからといってなんでもやっていいわけじゃない。戦後処理というのを一定の前例でやりましょう。相手の国をこの世から消すなんてのをやめましょう。負けたからといって相手国を憎悪するのをやめましょう」ということになる。この条約、なんか通り一辺倒の条約じゃなくて、個別の小さな戦争の処理についてまでどうするこうすると書いてあるのよね。で、以後、戦争に勝って相手の領地をぶんどったとしてもその住民は保護しないといけないとかそういうことになった。実はそういう事やった国は古代ローマのカエサルなんだけどね。ローマだけ占領地の住民に市民権あげちゃったんだよね。あとの国は皆殺しだからw
 こうなると戦争は単なる領地のやり取りになってしまうので、たとえ戦争が起きても国境線が変更されるだけで終わる。国境線はどこで決まるか・・・Balance of Powerってことですね。国境線は動く、これ重要。
 で、リアリスト・パラダイムはこれが現在までずっと続いていて、これからも続いていくと考える。こうやって世界を見るわけです。
 これの大物はアイゼンハワーとかケネス・ウォルツ、キッシンジャーとか。マイケル・グリーンもそうだよね。

 わっちはどっちにいるかは自明ですよね。当然リアリスト・パラダイムにいます。

(使ってみましょう)
 では、上に興味がある人は詳しく勉強していただくとして、ちょっとリアリストの考え方をはしたないけど現実に使ってみましょう。

 例えば、今回の尖閣諸島の問題が出た時の反応。
・中国の行動が異常
 中国は経済力他をつけてくれば、勢力増長を考えるのは自然なこと。尖閣諸島だけでなく、他の方面でも失地回復と称していろいろやってくるのは当然。棚上げすればいいとか言ってる方が脳天気。今の状況では遅かれ早かれ衝突するのは自明。
・中国と交渉すべきだ
 一体、何を根拠に交渉すべきかというと問題があるから交渉して解決しようとするのだろうが、Balance of Powerの世界では力を背景に持っていないと交渉そのものが成り立たない。
・反日運動で経済的な損失が
 Balance of Powerからは関係ない。
・尖閣諸島を防衛すべきだ
 自国の力を使ってやるか、アメリカの力を合わせてやるか・・・

 というふうに、至極当たり前の判断しかできなくなる。面白くないな。

 もう1つ舛添要一でやってみましょう。舛添たんは音に聞こえた国際政治学者ですからね。当然、上記のことなんか知識として知ってます。ところが発言を追いかけると・・・
「もう国境ということを考えるのが古い。北方領土は棚上げにして共同開発ということで進めていくべきだ」
 ということを言ってたのよね。この”共同開発”ってのは地雷ですね。リトマス試験紙みたいです。
「日本のやり方が良いというなら、アメリカがそうやるようにそれを世界の他の国も真似をするように広めるべきだ」(1990年代前半)というのも言ってましたね。これはウィルソニアン的です。
 こういうのを考えると舛添要一は国際政治学者と言いながら、実は現実の国際関係を解釈したり、解説したり、いわんや処方箋を出したりすることができないのは自明なのですね。そう、わっちは大学生の頃から結論してます。つまりリアリスト・パラダイムに立脚した目で物事を見てない。事件が起こるたびに違うツールで解説するから首尾一貫しなくなるのです。
 そういえば東京大学教養学部アメリカ教室はキチガイばかりでしたね。名誉のために舛添たんはフランス教室ですけどね。

 そう考えれば、中国が増長してくるのも、北朝鮮が核ミサイル持とうとするのも、日本人は狂ったとしか考えないのだろうが、リアリストの立場からすれば簡単に理解できる。これが簡単に理解できないというなら、もう莫迦の名簿の序列に並んでもらうしかない。日本はほとんどそういう視点がない人々がテレビでも雑誌でもネットでもわけのわからん言辞を撒き散らす仕儀となってる。
 今は失敗の権化みたいな言われ方してるEUも元はといえばリアリストがドイツ封じ込めのためにやったのが主目的ですからね。戦争にならなければ多少の経済混乱くらいなんですかってねw

(わかっているかどうかが問題だ)
 日本の政治家で表立ってウィルソニアン・リアリストをわかってると言ってるのは石破たんくらいかなあ。
 安倍たんは全然わかってない。
 石原たんはわかってるのか、別の観点が強いのかようわからん。
 橋下たんは全然わかってませんね。領土問題を弁護士らしく国際法に照らして分類してみせたけど、国際法なんかうんこですからね。基本的に力がないと話し合いになりません。まあ、誰かわかってる人が教えてやれば、学ぶと思うんだけどね。
 あとは全滅ですね。
 福島みずほとかリアリストの考え方とか全然理解できないわけだし、リアリストと議論しようにも相手の考え方を理解する気がさっぱりないから話にならないしね。だから処置なしなんですよ。

 あとはまあ、マスコミ上ではアメリカの国際政治として、民主党は・・・共和党は・・・って言ってる時点で終了です。ちゃんと背後にウィルソニアンかリアリストなのかという目を持って判断しましょうね。

 結構使えますよ、これ。なんせ標準ですから。
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この記事のコメント

> >Balance of Powerの世界では力を背景に持っていないと交渉そのものが成り立たない。
>
> 当たり前のことをわかってない人多いですよね。
> 交渉なんてのはカードがあって初めてできるのであって、、、。
> 日本はカードを作ろうとしないんだから、そして相手のカードを放置するんだから、喧嘩になりませんわなw

 世の中善意で渡れるほど甘くないですし、国内は法律や正義がまかり通りますけど、国際関係は法も正義も基本的にないので(道義はあるけど、平気で破る奴もいるし)、力関係だけなんですけどね。力以外の何かがあるはずだと幻想持ちすぎですね。

> >自国の力を使ってやるか、アメリカの力を合わせてやるか・・・
>
> 答えは自明ですよね。
> 先の大戦前も、日露後に満州あたりにアメリカをもっと入れてればと、思います。
> 自前主義ってのはカッコいいんですけどねえ、

 あの時は周りが見えてませんでしたからねえ。自国民のことしかなかったですね政友会も民政党も。
 余談ですが、民政党の幹部はほぼ大蔵省出身者で連中が政権持つと財政再建に走ってすぐに不況になっちゃうという、100年経っても変わりませんなあwww
2012-12-06 Thu 07:42 | URL | Rushana Paty #-[ 内容変更]
>Balance of Powerの世界では力を背景に持っていないと交渉そのものが成り立たない。

当たり前のことをわかってない人多いですよね。
交渉なんてのはカードがあって初めてできるのであって、、、。
日本はカードを作ろうとしないんだから、そして相手のカードを放置するんだから、喧嘩になりませんわなw

>自国の力を使ってやるか、アメリカの力を合わせてやるか・・・

答えは自明ですよね。
先の大戦前も、日露後に満州あたりにアメリカをもっと入れてればと、思います。
自前主義ってのはカッコいいんですけどねえ、

2012-12-05 Wed 04:26 | URL | 金髪赤眼吸血姫 #-[ 内容変更]
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