金銀妖瞳千里眼

 投資と経済に関する閻魔帳^^

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政府通貨発行を言う新正統派ケインジアンの論理

 さて、時間を置いたが、「政府紙幣発行」を言う丹羽一派はアフォ亀井静香に入れ知恵してることは指摘しておいた。で、まかり間違うとですな・・・ミンスにひっついた金魚の糞よろしく国民新党が政権に入ってくることも十分予期されるわけである。で、亀井ごときに国民経済が理解できる訳はないから、誰かの受け売りとなるのだが・・・どうやらこういう筋の入れ知恵のようですな。

 政府紙幣は麻生たんではなく、ミンスが唆されて実現するんじゃないかな。万が一だが。
 てなわけで、彼らのロジックを知っておく意味は我ら投資家にはあると思うわけだ。理屈は理屈として、御高説は御高説としても・・・結局、そういうことだにゃw

 代表的な主張はこれ。
 http://www.niwa-haruki.jp/ronbun/2007/ronbun_040.html

(丹羽先生の昔の処方箋)
・日銀に政府紙幣発行権を売却して、政府が日銀券を手に入れる
・財政支出を拡大する
・需要が高まって景気が良くなり、日本は再び高度成長
・円高になる
・さらに政府紙幣発行権を日銀に売って日銀券取得、円安へ持ち込む
・政府が日銀券をドル転し、米国債を手に入れる
・政府保有の米国債を市中銀行が保有する日本国債と交換する
・日本政府の国債残高が減る

 というルートで、日本は万々歳ということらしい。
 で、今は政府通貨発行による通貨発行益を公共事業にあまり使わず、福祉や医療、年金の財源、国民への給付金として使えとなっているらしい。役人よりは消費者に何に使うか(何が大事か)決めてもらう方が日本国内の資源配分はより適正になるだろう、ということのようだが。

 まあ、いずれにしろ政府紙幣を刷って、需要を追加すれば高度成長するからいいんじゃね?ってのがこいつらの言い分だ。その点、極めて単純・・・

(結局、どうなるの?)
 いろいろ指摘することはあるのだが、まあ事がうまく運んで上のようになったとしたらどうなるかというと・・・
 
 日銀は「政府通貨発行権」という資産を手に入れることになる
 政府は第2次「通貨発行権」売却分だけ債務残高が減少する
 市中銀行は日本国債の代わりに同額の米国債が手に入る

 とまあ、こういうことですな・・・つまり、日本政府が政府紙幣を発行した一部が米国債となって市中にばらまかれちゃうわけだw
 米国債のお値段は一応高値にあるし、円高のリスクもあるし、そんなもん市中銀行におっかぶせて日本政府は債務を逃れるわけだ。いいのか?それで?

(理解できん)
 このおっさんを生粋のケインジアンだと持ち上げる人たちがいるが、一体この人たちはホントにケインズとその弟子たちの研究成果を理解しているのだろうか?
 一応、あてしもケインジアンの端くれ(学者崩れw)なんですがwww

 まず、スティグリッツ教授(ノーベル賞学者・ネオたんの大物)も言ってるじゃないかと補強したい気持ちはわかるが、正確に言うと政府紙幣発行を言ったのは事実だが「こんなことを言ったら(経済学者を)首になるかもしれないが・・・」と前置きしている。スティグリッツたんが言ったのは「政府債務が問題なのだったら、政府紙幣を発行すればいい」と言っただけ。
 このことを取って「スティグリッツ教授も言ってるじゃにゃいか」というのはちょっと利用し過ぎである。

 次、生産性に関する話がなさすぎるというか、訳が分からん。政府紙幣で需要を増やせば、既設の遊休設備が動き出すから生産性も向上して、所得と生活水準が上がると主張しているが・・・そもそもが生産性ってそういう議論じゃないだろう?ソローたんの業績であるTFPに関しておまけのように語るのはどう考えてもケインジアンの所業とは思えない。

 次、需給ギャップについて。需給ギャップがあるのはだれでも認めるだろう。でも、需給ギャップってそのまま累積していくのかね?需給ギャップが年300兆円も400兆円もあって、それが10年間も続けば4000兆円もの大惨事と表現するのに賛同するシトはいないな。
 大体、生産設備は減価償却で減っていくというのが常識ってもんだが・・・今、政府紙幣を発行して需要を増やして、日本国内の設備をフル稼働(80%稼働ね)に持っていけばそのうちGDPは900兆円=高度成長ってのは無茶苦茶なロジックと言える。これについては付随する問題がごろごろ出てくる(金融政策との関係、資金循環、インフレ、円高、潜在成長率との関係はどうなるのさ?、他もろもろ)がいちいちコメントしてられないので割愛する。

 要は不都合な事象を需要の増大だけで全部解決してしまおうというのだから、どうしょうもないといえる。ケインズは有効需要を論じたし、デフレは恐るべきものだからそんときゃ需要を追加汁と確かに言った。でも、こんな形で需要だけを増やして解決汁とは本人は決して言わなかっただろうと思うのだが。需要側と供給側と両方バランス良く保ちましょうってのがケインズの意味するところで、なんでもいいから需給の帳尻合わせましょって乱暴な話ではなかったと理解しておりますが。

 ダメだこりゃw

 こんな理屈より、高橋洋一たんやミニカーオタ森永たんの単純な処方箋の方がはるかにましだと思うのですが^^
 まあ、王道として日銀が静かに長期国債買い切り額を増やしていくことなんでしょうな。マイナス金利もやってほしいけど^^
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