金銀妖瞳千里眼

 投資と経済に関する閻魔帳^^

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シリーズ粉飾決算(架空売上)

 シリーズ化する保証はありませんけどね^^

 対粉飾決算として投資家としてできることには限界はあります。与信の世界なら、もうちょっとできることはあります。そういう視点で見てくだされ。

 今日は初発ですから、簡単なものを。

(売上の架空計上)
 最近ではFOI(エフオーアイ)ですかね。わっちは全く知らない会社でしたが、まあわっちがもし数字を見ることがあったら100%引っかかってないことは確実です。それくらい初歩的なんですね、アレ。
 売上の水増しというのは初歩的ですが、ちょっと簿記や経理をかじったものが手を出しやすい分野で、その構造も極めてシンプルです。実は合わせ技をやると結構危険な部類に入りますが、またの機会に(いや、これホントに公開できんのか?の危険なレベル)

 前提として、粉飾決算にもルールってのがありまして、簿記の仕訳の原則からは絶対に逃れられないわけであります。もちろん全くの妄想から出た嘘というのも作れますが、どのみち両建で仕訳しなければBSは作れません。だから簿記の知識は必須です。

○基本形 「売掛金/売 上」

 FOIの場合はこれを繰り返して、売掛金が年商を遥かに超越したレベルまで累積してたみたいですけど、正直、平成の御代で今頃こんな粉飾決算するのか?というレベルですね。素人がやったとしか思えない。社内の理屈に合わせて、クリアできる証憑書類を集めて公認会計士とか主幹事証券会社とかに提供した程度でしょう。
 お金貸してる銀子も銀子で、あの数字でわっちなら絶対お金貸しませんが、銀子も莫迦じゃないからわかってた上で「上場したら返済しますから」と言われて追い貸ししちゃったんだと思います。悪いシトですねえ銀子w

 つまり、関係者は「みんな知ってただろ」って思うんですけどwww

 こういうのって、粉飾決算を見抜く技術がどうかとかのレベルじゃないんですよね。
 基本的に「売掛金が年商を超えたらレッドカード」という基準を持っていれば、近寄ることもないわけです。この基準の例外は「売上激減時にも適用するが、激減の理由を精査」ということです。それ以外はよく効きます、このルールw

 では、売上の架空計上を妄想してみましょう。

(妄想ちう)
・全くの架空
 証憑書類だけテキトーに集めて、売上を増やす方法。
「売掛金/売上」となるのだが、証憑書類はそれなりに加工して出てきちゃう。
 正直、少額であれば分かりません。

 数字上で基準を持って当たるか、役所その他の公開情報と突き合わすとか、真面目にやるなら企業の受注環境の聞込みをやって、本当にその仕事を請負っているのかどうか、いろいろ裏をとることで発見はできます。

・売上の計上基準
 受注した時点で売上に上げちゃう。発生主義を取り違えた仕訳ですが、たまに見かけます。
 アフォな会社だけがやるのかと思ったら、FNM(ファニーメイ)やFRE(フレディ・マック)までやっていたんで、キレイな売上や利益の上昇曲線が見られると美味しいか腐っているかの見分けがつかなくなります。たぶん、腐りかけが一番美味しいんですw
 正直、FNMやFREでわっちは見事に騙されています。かたやバフェットは見事に全株売却で売り抜けています。いやホント、数字見て逃げたのか、内部情報で逃げたのか・・・わっちは後者だと思いますね。数字だけ見てたら素晴らしかったもんorz

 仕訳は「売掛金/売上」なんですけど、売掛金の内容が将来のものだもんで、数字だけ追いかけていると少々の金額では気づきません。そのうち売掛金が累積してきますので、その時点で御用。
 これホントに発見したときには売上は来年分、費用は今年分となってて、売上額相当の修正を迫られたりして、すごい債務超過になったりするという、ホントにすごいことになってしまいます。簿記を知らない経理が当初からそういう計上方法をやっていたのが10年も続くうちに、ずれにずれて最後にあぼーんという結末を導きます。

 正直、これ救われません・・・というか、リアル助かりません。

 対処法としてはやはり数字の基準で警戒して逃げるか、売上の内容を聞込みして裏をとるのと、売掛金の明細を受注の内容で確認することです。公共発注だと役所のホームページで工事名とか公開されているので、何年度の発注で、誰が落札したかネットで公開されているので、それで裏は取れます。プラントの発注なんかは金額でかいので、必ず裏をとる癖をつけましょう。
 この辺、電子政府万歳です。

・循環取引
 加ト吉やIBMでお世話になった循環取引。
 数社で結託した上、決算期がバラバラだと普通外部からは見つかりません。内部監査、特に社内で見つける以外方法がないと思います。経理部門が本気で調べたら絶対にわかるはずです。

 特徴は売上だけが増えて、利益はないに等しいので、粗利率が下がることです。もし、利益を付加した状態で循環させると利益分と税金分だけ被害が累増することになります。

 これは証憑書類が全部揃っているので、1社だけ追いかけても他の勘定と混ぜられた数字出されるとハッキリ言って外部からはわかりません。せめてセグメント別で粗利率が下がり続けているとかでハケーンできれば御の字です。
 本当に難しいです、コレ。

(対処法)
 売上そのものをごまかしてくるわけですから、やはり、反対側の売掛金を追いかけるのがセオリーですね。
 結局、本当に売上があるかどうかを地道に確認するしか手がありません。それは聞き込みしかないですね。

 聞き込みができない人は売上と売掛金の伸び率を時系列で並べて、事業環境や同業他社と比較して全体的に考えましょう。目新しい方法ではないと思う人もいるでしょうが、プロでもやる方法です。やってない人も多いですがw

 あるいは年商比で一定の基準をもって線を引っ張ってしまうのが簡単です。これならこういった企業に近寄ることもはないかもしれません。売掛金が年商規模とか、年商の半分とか基準は人それぞれなので、自分で調べるか考えましょう。わっちの基準は今は公開しないことにします。

(売上粉飾の動機)
 要するに「売上の大きい会社は良い会社」と財務知ってる人も知らない人も素直に考えるからですね。その辺りをやってくるわけです。
 他には売上のノルマに追われて内部の社員がやっちゃうとか、一番ひどいのは経営者自ら率先してやっちゃう場合ですね。これは立派な背任です。というか、情報管理なんかできると思っているんでしょうか?知ったうちから、みんな逃げる時期を考え始めちゃいます。
 さらに給料が売上に比例する歩合制敷いているとか(普通、利益に連動させるのが歩合制ってもんでしょうが)ですかね。

 こういう単純な売上粉飾は韓国・中国なんかで横行しているのは周知のことですが、逆に言えば彼らがそんなレベルでいてくれることを願うばかりです。もっと恐ろしい手口を本格的に導入してきたら、正直どうなるもんかわかりません。

 最後に売上架空計上を認めたシトの言葉を掲げて締めたいと思います。

 その1:ナメてる
「売上が増えれば、審査は簡単に通ると思ってました」

 その2:事情がわかる
「売上が減ってしまうと、ランクが維持できないんです」

 その3:心の底から潰れてしまえ!
 夕方の4:30ころに電話してたけど。
「社長、来年度の契約の売上まで計上してますやん」
「契約の時点で売上に上げて、売掛金を計上するので正しいじゃない」
「社長、経理のことわかってないから、代わりに税理士と話させてもらえない?」
「そんな必要ないよ」
「仕訳とか会計とか、社長わかんないでしょ?」
「わかってるよ」
「なんで?」
「ボクは昔銀行にいたんだよ」
「余計ダメでしょう」
 その翌日の朝・・・
「なんか用です?」
「昨日は酔っ払ってたの、ゴメンゴメン」
「まだやります?で、売上の計上ですけど、なんで来年の分まで計上されてるんです?」
「それは契約した時点で売上と売掛金をあげるんだよ」
”まだ、酔っ払ってるやん”

※真面目な話しながら、結局、笑いに走るという・・・これは仕様ですw
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この記事のコメント

> 粉飾決算してるところは、本来よりも多い税金を払う羽目になることが多いですし、税務署はニタニタしながら笑うだけですよね。
> それはそれで問題だとは思うんですけど。

 税務署は税を確保できたら、あとはどうでもいいんでしょう。

> >でも、正直に生きているのが一番得だと思うんです。見栄晴より結局は・・・
>
> 同意です。
> それと粉飾決算するところは上場するな、それを看過する監査法人は廃業しろ、そこの怪しさ(粉飾の確信は無理とは思いますが、調べると怪しさ満点で投資見送りとなると思われです)を見抜けない投資家は損をしても文句言うなと思います。

 禿同です。
 あとでだまされたとか、弁護士使って後出しジャンケンで文句言うな!とわっちも言いたいです。
2010-06-02 Wed 00:05 | URL | Rushana Paty #-[ 内容変更]
> FOI(エフオーアイ)ですよね。
> 驚きましたよ。今時って感じ。売上金額のほとんどが粉飾でしょ。これは経理の素人しか出来ないワザなんですよね。経理のプロは逆に出来ないよね。でもFOI(エフオーアイ)はやってしまった。で~監査法人の責任はどうなるんだろうか? 判りませんでしたとは言えないだろうに!

 端から知ってたと思います。
 あんな程度おかしいと思わないわけがない。で、売掛金は2年半の割賦で回収ですとか説明するなら、毎月の入金記録とか洗えば簡単にわかったはず。売上に比してのあの金額なんだから、少々のことでは隠せなかったはず。

> 異常値ラインをはるかに突き抜けている・・・。

 異常値っていうか、今時珍しいです罠w

> そういえば借入金が年商規模って言うのは時折ありますが、意外と死亡しない。不思議・・・。普通の経営者なら夜寝られないはず。こちらが心配になるよ。

 あーこれね、いずれやるかも知れませんが・・・死亡しているはずですが、結構、持ちますね。
 銀子が切り替え切り替えして回せば、なんとか回ります。ただ、決済してからの新規融資なんで先に決済する資金がなければあぼーんです。

> 粉飾とは少し違って余談ですが中小企業では、
>
> 売掛金/売上
> 預金/売掛金
> 貸付金/預金
>
> となって役員に対する多額の貸付金が発生しているケースがある。この場合の貸付金は、取引先あるいは取引先社員に対する袖の下のケースが考えられる。あるゼネコンの社員はこれで家を建てた社員がいる。特に珍しい訳ではないけど・・・。役員賞与って場合もあるはず。

 「貸付金」これはね・・・またの機会にしましょう。

 そういや、ゼネコンの地方支店長が東京本店に異動になったときに、「お世話になりました」と地場の建設業者がみんな100万単位の餞別金を送別会で渡したってのがありますたね。完全に脱税でしょうけど・・・四国方面からの話w

 昔、公共工事でウマーの時代は地場建設業者もそんなの払う余裕があったけど、今はないですね。
2010-06-02 Wed 00:00 | URL | Rushana Paty #-[ 内容変更]
>そうなんですよ、税務署は注意しない。

粉飾決算してるところは、本来よりも多い税金を払う羽目になることが多いですし、税務署はニタニタしながら笑うだけですよね。
それはそれで問題だとは思うんですけど。

>でも、正直に生きているのが一番得だと思うんです。見栄晴より結局は・・・

同意です。
それと粉飾決算するところは上場するな、それを看過する監査法人は廃業しろ、そこの怪しさ(粉飾の確信は無理とは思いますが、調べると怪しさ満点で投資見送りとなると思われです)を見抜けない投資家は損をしても文句言うなと思います。
2010-06-01 Tue 01:22 | URL | 金銀赤眼吸血姫 #-[ 内容変更]
話に入っておきましょうか。

FOI(エフオーアイ)ですよね。

>FOIの場合はこれを繰り返して、売掛金が年商を遥かに超越したレベルまで累積してたみたいですけど、正直、平成の御代で今頃こんな粉飾決算するのか?というレベルですね

驚きましたよ。今時って感じ。売上金額のほとんどが粉飾でしょ。これは経理の素人しか出来ないワザなんですよね。経理のプロは逆に出来ないよね。でもFOI(エフオーアイ)はやってしまった。で~監査法人の責任はどうなるんだろうか? 判りませんでしたとは言えないだろうに!


>売掛金が年商規模とか

異常値ラインをはるかに突き抜けている・・・。

そういえば借入金が年商規模って言うのは時折ありますが、意外と死亡しない。不思議・・・。普通の経営者なら夜寝られないはず。こちらが心配になるよ。

粉飾とは少し違って余談ですが中小企業では、

売掛金/売上
預金/売掛金
貸付金/預金

となって役員に対する多額の貸付金が発生しているケースがある。この場合の貸付金は、取引先あるいは取引先社員に対する袖の下のケースが考えられる。あるゼネコンの社員はこれで家を建てた社員がいる。特に珍しい訳ではないけど・・・。役員賞与って場合もあるはず。





2010-06-01 Tue 01:18 | URL | kon #-[ 内容変更]
> そういえば某上場企業が2年前までやってましたねw
> 契約した時点で売上あげるって。

 よくあるんですよね・・・これw

> しかも、個人的な知り合い(お金持ち)に依頼して、キャンセルを前提とした契約w
> これって税務署は文句いわないんですよねw 貰う税金が減るわけでないからw

 そうなんですよ、税務署は注意しない。

> 結局、毎年自転車操業のように繰り返してたんですけど、時節柄さすがに拙くなってきたってんで、是正されたそうですが。。。 
> そこは、いまは真っ当に生きてるらすぃ。でも、業績が糞なのは変わりませんがw 
> 水増しがなくなり、糞だと一目でわかる業績になった分だけはマシでしょうけど。。。

 でも、正直に生きているのが一番得だと思うんです。見栄晴より結局は・・・
2010-05-31 Mon 23:01 | URL | Rushana Paty #-[ 内容変更]
> そういえば、全くの実話なんですけど。。。
> 某上場企業では、元社員の起こした会社(連結対象外)に融資し、それをフランチャイズ加盟料と称して還流させてたんですけど、これってなんで何年も継続できたん?って感じです。
> まぁ、業績が糞ですし、株価は下落の一途をたどっていったのは当然の仕儀かと思うんですけど。

 www

> 役員会では監査役が、”コンXル(*念のためですが、コンドルではありません)の癖に何で自社のマネージメントすら碌にできないん?”みたいな罵詈雑言を浴びせかけたようですが、経営者が確信犯なもんでって感じです。

 コンドルワロタwww

> まぁ、結局、創業者は退陣になったんであれですがw
> ただねぇ、そこに出資したところは、みんな糞をつかんだって後になって軒並み気付いった間抜けな話www
> 禿げたかのようなところも後になってウンコって気付いたそうですし、そこの創業者の話術って凄かったそうです。

 そういえば、わっちは愛弟子のセミナーに偶然行ったことがありまふ。話はなめらかですた。
 終わった後に隣のおじいちゃん経営者が前に歩いて聞き込みに行ってたので、よせばいいのにって思ってますた。
 ヒマだったんで取り巻きの若い社員の兄ちゃんや姉ちゃんに「最近どう?」とか「お給料とか大丈夫?」とか声かけてたら、ちびまるこちゃんのようにタラ~ンって、無言の時間が過ぎて場が凍りましたw
 ブラックの臭がしますたw

> 循環取引のほうでは、世間では盛んにやってますねぇ。
> 上場企業の癖にwwwって感じです。

 ハイ、少なからずあります。大型のものではないので、いわゆる「貸し借り」の世界ですが・・・

> 監査法人って、見つけても嫌味言うくらいのところがあるのが信じられん、というか訴訟リスク高杉w
> 訴訟起こされても抜け道があるんだろうけど。。。 ほんとにあるん?って感じですがw

 そういえばISOの審査員もうまいこと言い訳しますね。
 製造プロセスを審査しているのであって、そっから実際に生まれたものはワシャ知らんとwww

 なんとかなるみたいですよ・・・たぶん。
2010-05-31 Mon 23:00 | URL | Rushana Paty #-[ 内容変更]
>その3:心の底から潰れてしまえ!
 夕方の4:30ころに電話してたけど。
「社長、来年度の契約の売上まで計上してますやん」
「契約の時点で売上に上げて、売掛金を計上するので正しいじゃない」

そういえば某上場企業が2年前までやってましたねw
契約した時点で売上あげるって。
しかも、個人的な知り合い(お金持ち)に依頼して、キャンセルを前提とした契約w
これって税務署は文句いわないんですよねw 貰う税金が減るわけでないからw
結局、毎年自転車操業のように繰り返してたんですけど、時節柄さすがに拙くなってきたってんで、是正されたそうですが。。。 
そこは、いまは真っ当に生きてるらすぃ。でも、業績が糞なのは変わりませんがw 
水増しがなくなり、糞だと一目でわかる業績になった分だけはマシでしょうけど。。。
2010-05-31 Mon 09:24 | URL | 金銀赤眼吸血姫 #-[ 内容変更]
>全くの架空

そういえば、全くの実話なんですけど。。。
某上場企業では、元社員の起こした会社(連結対象外)に融資し、それをフランチャイズ加盟料と称して還流させてたんですけど、これってなんで何年も継続できたん?って感じです。
まぁ、業績が糞ですし、株価は下落の一途をたどっていったのは当然の仕儀かと思うんですけど。

役員会では監査役が、”コンXル(*念のためですが、コンドルではありません)の癖に何で自社のマネージメントすら碌にできないん?”みたいな罵詈雑言を浴びせかけたようですが、経営者が確信犯なもんでって感じです。
まぁ、結局、創業者は退陣になったんであれですがw
ただねぇ、そこに出資したところは、みんな糞をつかんだって後になって軒並み気付いった間抜けな話www
禿げたかのようなところも後になってウンコって気付いたそうですし、そこの創業者の話術って凄かったそうです。


循環取引のほうでは、世間では盛んにやってますねぇ。
上場企業の癖にwwwって感じです。
監査法人って、見つけても嫌味言うくらいのところがあるのが信じられん、というか訴訟リスク高杉w
訴訟起こされても抜け道があるんだろうけど。。。 ほんとにあるん?って感じですがw
2010-05-31 Mon 09:15 | URL | 金銀赤眼吸血姫 #-[ 内容変更]
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